茨城の金融経済概況、2018年6月発表概要
日本銀行、水戸事務所の発表によると 県内景気は緩やかに回復している。
主要支出項目をみると、輸出は海外経済の緩やかな成長のもとで、増加基
調にある。国内需要の面では、個人消費は一部に弱さがみられるものの、雇
用・所得環境が引き続き改善するもとで、基調的には底堅さを維持している。
住宅投資は減少している一方、公共投資はこのところ下げ止まっている。な
お、設備投資をみると、3月企業短期経済観測調査結果(茨城県)では、2017
年度の設備投資が前回調査から下方修正となったものの、全産業では前年
度を 1割弱上回る見込みとなっている。また、2018年度の設備投資も4年連続
で前年度を上回る計画となっている。このような内外需要の増加を反映して、
生産は増加基調にある。
先行きについては、海外経済の緩やかな成長を背景として、その回復テン
ポを強めていくとみられる。
なお、金融面をみると、預金、貸出ともに増加した。貸出約定平均金利は
低下した。